今さら聞けない乳液のあれこれ。
必要な理由・順番・使い方・選び方を解説
化粧水とセットで使う乳液は、スキンケアの中でも基本のアイテム。でも乳液が肌にもたらす効果、使うタイミングや量など、いまいちわからないという方も少なくないでしょう。そこで今回は、乳液の基礎知識をあらためておさらい。基本に立ち返り、毎日のスキンケアに役立てましょう。
そもそもスキンケアに乳液は必要?役割やメリットをおさらい
乳液の役割は、肌に水分と油分をバランスよく補うこと。肌をやわらげるためにも欠かせません。
乳液を使わないと油分が不足し、肌がごわつくことも。また、化粧水だけだとせっかく与えた水分が蒸発してしまい、乾燥が加速する可能性もあります。「隠れ乾燥」と呼ばれるインナードライの方や、混合肌の方でもきちんと使うことが大切です。
乳液のタイミングと使い方のポイント
乳液を使うタイミングや使い方は、メーカーやブランドが推奨する方法に従うのが基本。しかし迷ったりとくに指定がなかったりする場合は、以下の方法を参考にしてみてください。使い方のちょっとしたコツもお伝えします。
化粧水もしくは美容液の後が基本
乳液を使うタイミングは化粧水の後。美容液を併用している場合は、その後に重ねます。 中には洗顔後すぐに使う「先行乳液」もありますが、以下のように「さらっとしたものから使う」のが基本だと覚えておきましょう。
【スキンケアの基本的な使用順序】
化粧水→(美容液/パック)→乳液→(クリーム)→(朝のみ:日焼け止め)
量は10円玉大が目安。摩擦にも注意
量が少なすぎると摩擦が起きやすくなり、多すぎてもべたつきやニキビなどの原因になりえます。10円玉大を目安にしつつ、ちょうどいい量を探してみてください。
また、早くなじませたいからと強くこするのもご法度。肌をなでるように、やさしく伸び広げるのがポイントです。仕上げにハンドプレスをして、さらに肌へなじませましょう。
手とコットン、どちらを使う?それぞれのメリット・デメリット
手で使うイメージが強い乳液ですが、実はコットンで使うこともできます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、好みや肌の状態に合わせてみてください。
肌へのやさしさや保湿感を重視したいなら、手で塗布するのがおすすめ。刺激が少ないだけでなく、肌の温かさも相まってしっとり感を得やすくなります。その分、肌質によっては重たさやべたつきを感じやすいことがあるかもしれません。
一方でコットンを使うと、肌にムラなく均一に塗布できるのがメリット。手で使うよりもさっぱりとつけられます。若干消費量は多くなるものの、乳液特有のべたつきが苦手な方にもおすすめ。ただし毛羽立ちが起きると摩擦につながる点には注意しましょう。
保湿は基本!肌質も考慮して選ぼう
乳液にもさまざまなタイプがありますが、言うまでもなく最も大切なのは保湿。うるおいをしっかりキープするためには、セラミド・アミノ酸・ヒアルロン酸・コラーゲンなど、肌にもともと存在している保湿成分が入っているものを選ぶのがおすすめです。 加えて、肌タイプごとに以下のポイントも意識して選んでみてください。
乾燥肌
乾燥肌には、もちろん高保湿タイプがおすすめ。ヒアルロン酸やグリセリンが入っていると、テクスチャーにとろみが出やすくなります。もっちりとした肌に仕上がるので、お手入れの満足度もアップ!
脂性肌
べたつくと量を少なくしがちなので、粘度のあるテクスチャーは控えるのが無難です。ジェルタイプなど、水分の割合が多いものがおすすめ。保湿に加えて、ビタミンC誘導体・ハマメリスエキス・ノバラエキスなどの引き締め成分が入っているものもチェックしてみてください。
混合肌
乾燥・脂性のどちら寄りかを見極め、それぞれに適したものを選びましょう。もしくは2種類用意し、部位によって使い分けるのも一手です。
敏感肌
乾燥肌と同じく保湿を重視しつつ、アレルギーテストやパッチテスト等をクリアしたものをチェック。敏感肌向けのブランドから出ているものを見るのが手っ取り早いでしょう。また、成分の数が多いと肌に合わない可能性が高まるので、なるべくシンプルな処方の乳液を選ぶのもアリです。
年齢肌(エイジングケア目的)
年齢が上がってきてエイジングケアを意識するなら、レチノールやナイアシンアミドなどのハリ成分、シワ改善成分を取り入れましょう。ただし年齢肌対策には保湿もかなり重要なので、うるおい成分にも着目してみてください。
※エイジングケアとは、年齢に応じたケアを指します
まとめ
化粧水ばかりに気を取られがちなスキンケアですが、乳液も同じくらい大切。セットで使うことで、肌のポテンシャルを引き出すことができます。選び方や使い方も意識して乳液を活用し、肌をもっと輝かせましょう。