血液には、摂取した栄養を体内の必要なところに運ぶ役割があります。血行が悪くなると運び込む栄養の量が少なくなってしまうので、頭皮が栄養不足に陥ります。

また、同時に老廃物を排出する働きも弱くなってしまうため、健康な髪が育たなくなり、薄毛や抜け毛が増加します。

自分の肌にあっていないシャンプーを使っていると、頭皮環境を悪化させてしまう可能性があります。その理由は、頭皮を守る役割がある皮脂を、必要以上に洗い流してしまうからです。かゆくなる、乾燥でフケが出やすい場合は一度見直して見ましょう。

髪の毛は、生えたり、伸びたりする「成長期」、成長が徐々に止まっていく「退行期」、古い髪が抜け落ち、新しい髪が生えてくる準備をする「休止期」の3つを繰り返し行っています。

この過程の中で、1日に50本〜100本程度、自然に抜けると言われています。これが抜け毛です。個人差はありますが、女性の場合、このサイクルを4〜6年で一周すると言われています。

このサイクルが乱れ始めると髪の毛に変化が出てきます。

ホルモンバランスの変化などによって、ヘアサイクルが乱れると、「成長期」の髪が、十分に発達する前に、退行期に移行してしまうことがあります。

その結果、短く・細い髪の毛が増えるだけでなく、髪の毛が抜け落ちる「休止期」の髪の毛も増えます。これにより、抜け毛が増えたと感じることや、薄毛が気になってきたということが考えられます。

糖化とは、一言でいえば「焦げる」ことです。例えば、肉や魚、パンなどを焼くと固くなって色が変わります。これが糖化です。

糖質を多く取りすぎると、余った糖質が、タンパク質と結合しAGE（糖化最終生成物）を作り出します。このAGEが、体の中の「焦げ」と言われ、さまざまな影響を与えます。

髪や肌はタンパク質から作られているため、糖化が起こります。糖化が進んでいくと以下のことが考えられます。

• ・毛の育つ力がなくなる
• ・頭皮が硬くなり柔軟性や弾力を失う
• ・髪の毛ツヤ・ハリ・コシが失われる
• ・血行が悪くなり栄養が行き渡らなくなる

糖化を促進してしまう要因は以下が当てはまります。

• ・強い紫外線を浴びてしまう
• ・過度なパーマやカラーリング
• ・栄養バランスの悪い食事
• ・日常のケア不足
• ・精神的ストレス

生活習慣の乱れは心身の不調をもたらし、その結果が薄毛や抜け毛につながっていると言えます。髪に栄養が行き渡るためにも、バランスの取れた食事や、しっかりとした睡眠時間の確保などを意識してみましょう。

また、ストレスとうまく向き合っていくことも大切です。過度なストレスは自律神経のうち、交感神経を優位に働かせます。交感神経が働いていると寝付けないことが多くなったり、血管が収縮により、血行不良を招く可能性もあります。

手軽に行えることに頭皮マッサージがあげられます。マッサージをすることによって、血行促進を期待することができます。特に入浴中やお風呂上がりのタイミングで行うのが効果的です。

自分の頭皮にあったシャンプーを使うことはとても大切です。おすすめは、適度な洗浄力で肌に優しい、アミノ酸系の成分が配合されたシャンプー。洗浄力が強いシャンプーは刺激が強く、頭皮が必要以上に皮脂を分泌してしまい、汚れとして蓄積する場合があります。

育毛剤には髪の毛に良いとされる成分が多く配合されており、健康な頭皮を保つサポートができます。同時にマッサージも取り入れると血行促進も期待できます。