腰痛におすすめのマットレスとは?選び方や注意ポイントも紹介

マットレス
普段から腰痛に悩み、対策としてマットレスを新しくしてみようかと検討している人もいるかもしれません。そこで、今回は腰痛がある人に向けて、おすすめのマットレスの選び方や注意点などを紹介します。マットレスと腰痛の関係についても触れているので、腰に負担のかからない寝具を選ぶために参考にしてください。

腰痛対策にマットレスがおすすめな理由とは?

腰痛の原因は何なのか、腰痛とマットレスの関連性や腰痛が悪化する原因となる寝具について説明します。
腰痛がある人に向けておすすめのマットレスの選び方や注意点などを紹介

腰痛とは?

腰痛には、さまざまな症状と原因が存在します。ここでは、主な2種類の腰痛と、それぞれの原因を解説します。

筋肉のねじれが原因の腰痛

背骨や骨盤のゆがみ、ストレスなどが腰の筋肉のねじれを引き起こし、それが原因となって起きる腰痛です。体のバランスが崩れ、腰の筋肉に負担が集中することで腰痛になりやすくなります。

急性腰痛(ぎっくり腰)

体に疲労が蓄積しているときに、重いものを持ち上げたり、くしゃみをしたりして、急な衝撃が腰にかかった際に発生します。

腰痛とマットレスの関連性とは?

朝、布団から起き上がるときに腰に痛みを感じるケースもあります。これは、マットレスが体に合っておらず、睡眠中に腰への負担が大きくなっていることが原因です。
マットレスが体に合っておらず睡眠中に腰への負担が大きくなっている
また、マットレスによっては睡眠中に寝返りを打ちにくいものもあります。結果として、睡眠中にずっと同じ姿勢でいることが腰痛の原因となっている可能性もあります。

腰痛にNGな寝具とは?

ここでは、腰痛が悪化する原因となるマットレスを3タイプに分けて紹介します。

腰が沈むマットレス

寝た姿勢ではお尻や腰に一番圧力がかかるため、柔らかすぎたり弾力性が不足していたりするマットレスで寝ると、お尻や腰が沈んでしまいがちです。 また、マットレスは経年劣化などによっても弾力性が失われていきます。購入時は腰部分が沈まなかったものでも、体圧を分散できなくなったものは腰痛の原因になります。

硬すぎる布団やマットレス

寝具の敷物が硬すぎる場合も、体圧を点で支えることになるため、体の一部分だけに負担がかかり、腰痛が悪化する場合があります。特に、あおむけに寝たときに腰の部分がアーチ状に浮いてしまうと、腰に負担がかかりやすくなります。

柔らかすぎるマットレス

柔らかすぎるマットレスの場合、寝返りを打つときに腰をねじることになるため腰の筋肉に負担がかかり、腰痛の原因となります。

腰痛におすすめのマットレス!選び方とは?

ここでは、腰痛の改善や予防に適したマットレスを選ぶときのポイントを5つ紹介します。

マットレスのサイズを決める

マットレスのサイズは、基本的にSS(セミシングル)からK(キング)までの6つです。長さは195~200cmと、ブランドによって5cm程度の差があります。幅はSSの80cmからKの180cmまで6段階に分かれます。
マットレスのサイズはセミシングルからキングまでの6つ
ベッドに敷いて使う場合は、ベッドフレームに合うサイズかどうか確認が必要です。自分の体格に合っていることや同じマットレスで寝る人数なども考慮して選びましょう。

マットレスの素材を決める

マットレスには主に5種類の素材があり、種類によって寝心地も変わります。
ポケットコイルの中身
ボンネルコイルの中身

コイル(ボンネル・ポケット)

ボンネルコイルは体圧を面で支えて分散させるタイプで、ゆるやかなフィット感と湿気がこもりにくいことが長所です。ポケットコイルは体圧を点で支えることによって、ボンネルコイルよりも体圧分散力があります。また、各コイルが袋に包まれて独立しているため、2人で寝ても隣に寝返りの振動が響きにくいことも特徴です。

スプリング

ボンネルコイルよりも高密度にバネを配置している分、マットレス全体の反発力や耐久性に優れています。腰回りをしっかりと支えてくれるため、腰痛がある人にもおすすめです。寝心地は硬めとなっています。

ウレタン

ウレタンは体圧分散や反発力に優れた素材で、腰痛防止マットレスとして使われることもあります。低反発タイプや高反発タイプにくわえて、優反発タイプなど両者の長所を合わせたものも出ており、製品のバリエーションが豊富です。

ファイバー

通気性が高く、洗うこともできるファイバー素材なら、衛生面が気になる場合でも安心して使えます。かなり硬い寝心地もファイバーマットレスの特徴です。

ラテックス

反発力の高い天然ゴムを使用しているマットレスです。通気性は良くありませんが、ダニやハウスダストが発生しにくく、衛生的に使えます。

反発力や復元率など体に合うものか確認する

反発力の高いほうがスムーズに寝返りを打てるため、腰への負担が軽減できます。そのため、高反発マットレスは腰痛を防止・改善したい人にもおすすめです。ただし、製品によって価格や品質が変わってきます。高反発マットレスを選ぶ際は、マットレスの耐久性を左右するため、密度や復元率をチェックすることが大切です。
高反発マットレスは腰痛を防止・改善したい人にもおすすめです
ウレタンマットレスには、さまざまな反発力の製品がありますが、体重によって寝たときにかかる体圧も異なるため、体重に合った反発力のマットレスを選びましょう。体重が45キロ以下の人は100~140ニュートン、体重が81キロを超える人は170ニュートン以上、中間の体重の人は140~170ニュートンが目安です。

マットレスの硬さの基準

ウレタンマットレスの硬さはニュートンという単位で表され、ニュートンの数値が高いほど反発力が高いことを意味します。 低反発は75ニュートン未満、高反発は110ニュートン以上のマットレスのことです。低反発になるほど柔らかな寝心地となります。逆に、高反発になるほど、寝心地は硬めです。マットレスを選ぶ際は、ニュートンの数値にも着目してみましょう。

寝心地を確認する

快適に眠れるマットレスかどうかは、個人的な感じ方の違いもあります。そのため、展示場に足を運び、マットレスの実物に横になってみて、自分に合った寝心地かどうかを確かめることも大切です。横になった状態で、背骨がS字を描く姿勢になるマットレスが理想的です。腰痛の予防・改善に重要なポイントなので、必ず確認しましょう。
マットレスの実物に横になってみて自分に合った寝心地かどうかを確かめることも大切

通気性や防カビ性に関して確認する

マットレスは毎日、数年から数十年にわたって長期的に使用するものです。手入れにかかる手間や耐久性も重要なため、通気性や防カビ性についても、しっかりと確認しましょう。 マットレスの素材や製品によって通気性や防カビ性に違いがあります。気になる場合はボンネルコイルやファイバー、または、通気性を良くする加工を施したウレタンなどがおすすめです。

「これはおすすめ?」腰痛対策マットレスのチェックポイント

ここでは、腰痛の防止や改善対策としてマットレスを選ぶ際に、チェックすべきポイントをマットレスのタイプごとに5つ紹介します。それぞれの特徴を知って、マットレス選びの参考にしてください。毎日使うものなので、価格だけでなく品質も考慮して選びましょう。

ウレタン1枚のマットレス

一般的なマットレスはウレタン1枚で作られています。しかし、1枚のみでは腰や背骨の湾曲にうまくフィットせず、体圧を十分に受け止めることができません。あるいは、体が沈み過ぎることによって、寝返りを打つときに腰が痛くなりやすいこともあります。少なくとも2層以上のマットレスを選んだほうが、腰痛対策には向いています。

折りたたみ可能なマットレス

折りたたみ式マットレスは部屋のスペースを有効に使えますが、腰痛の症状がある人には適していません。折れる部分にはどうしても凹みが生じて腰にフィットせず、腰に負担がかかりやすいためです。どうしても折りたたみ式を使用したい場合は、高反発やファイバー素材のマットレスを選びましょう。そうすれば、後から上にパッドを重ねて使用することもできます。

安価なマットレス

あまりにも安い製品の場合は、耐久性に劣る可能性もあるため注意が必要です。マットレスの買い替えや廃棄処分には手間がかかるので、数年から数十年、使い続けることも多いでしょう。その場合、安物のマットレスはすぐに反発力がなくなってしまうため、腰痛がどんどん悪化しかねません。目安として、1万円以下の製品は避けたほうが無難です。

超低反発・超高反発マットレス

柔らかすぎる、または硬すぎるマットレスは、いずれも腰痛を持つ人には向いていません。マットレスが柔らかすぎる場合は、寝返りを打ちにくくなります。その状態で無理に寝返りを打つと腰をひねってしまい、腰に負担がかかるのです。 一方、マットレスが硬すぎると、寝た姿勢で腰部分にすき間ができてしまいます。腰が支えられていない体勢で数時間も過ごすと、腰痛の原因になります。

高反発で厚みあるマットレス

起床するときに腰の痛みを感じることが多い人には、高反発である程度の厚みがあるマットレスがおすすめです。睡眠中、寝返りをラクに打つためには高反発のほうが適しています。また、厚みが少ないと腰やお尻が床に接触することにより、違和感が生じます。多層構造で厚みが10cm以上ある製品を選ぶほうが快適に眠れるでしょう。

まとめ

腰痛を防止・改善するためにはマットレス選びが重要です。マットレスには素材によって硬さに違いがあります。腰に負担をかけないためには、マットレスが柔らかすぎず、硬すぎないことが条件です。
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