基本的に、マットレスにそのまま寝るのは好ましくありません。それでは、マットレスの上には何を敷いて寝るのが正解なのでしょうか。この記事では、眠りの質に興味がある人に向けて、マットレスにそのまま寝るのが良くない理由について解説します。上に敷いたほうが良いものも紹介するため、眠りの質の向上に役立ててください。
マットレスにそのまま寝てはいけない理由
マットレスにそのまま寝てはいけないといわれる背景には、いくつかの理由があります。ここからは、その3つの理由について解説します。
寝苦しくなる
マットレスにそのまま寝ると、何かを敷いた場合に比べて寝苦しくなります。多くのマットレスでは、側生地、つまり最初から付いているカバーに吸水性のない素材が使われています。何も敷かずに寝ると側生地が直接体へ触れることになりますが、吸水性がないので
汗をかいたときに蒸れやすいのです。
人は寝るときに大量の汗をかくため、体の下に吸水性の高い生地を敷くことが重要です。なお、高級なマットレスでは側生地にウールやシルクなどの吸水性のある素材が使われている場合があります。
劣化しやすくなる
マットレスが劣化しやすくなるということも、そのまま寝てはいけない理由のひとつです。寝ている間に鼻血を出したり、子どもがおねしょをしたりしたとき、何も敷いていないとマットレスに汚れが付着します。シーツなどであれば簡単に洗えますが、マットレスでは事情が異なります。無理に水洗いすることで、劣化して寝心地が悪くなる場合もあるでしょう。
クリーニングへ出すにしても、
料金は1万円以上かかるのが一般的です。マットレスの劣化や予期せぬ出費を避けるためにも、マットレスにはそのまま寝ないのが賢明です。
不衛生
マットレスにそのまま寝ないほうが良いのは、単純に不衛生だからというのもあります。人は寝るときに汗をかくだけでなく、皮脂やフケなども排出します。カバーで覆っておかないと、マットレスに汚れが蓄積していくことになるでしょう。
カビやダニが発生する原因になったり、頑固な汚れが染みついたりするため、マットレスの上に何も敷かずに寝るのは避けましょう。
マットレスの上に敷くと良いもの
マットレスの上に敷くものとしては、「シーツ」「敷きパッド」「ベッドパッド」「マットレスプロテクター」「マットレストッパー」の5つが挙げられます。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
シーツ
マットレスを清潔に保ちたいとき、多くの人がまずシーツを敷くことを考えるのではないでしょうか。シーツは肌触りが良く、
汚れても簡単に洗濯できます。毎日の洗濯で清潔感のあるベッド環境を維持したい場合は、シーツを敷くのが良いでしょう。
ただし、シーツ1枚では寝汗などの汚れを完全に受け止めることができません。マットレスの汚れを効果的に防ぐためには、
敷きパッドなどとシーツを併用するのがおすすめです。
敷きパッド
マットレスの上に敷くアイテムを1つだけで済ませたいなら敷きパッドをおすすめします。敷きパッドにはある程度の厚みがあり、1枚敷くだけでマットレスの汚れを防いでくれます。また、汗をしっかりと吸ってくれるので快適に寝られるでしょう。
シーツほど気軽に洗濯できるわけではありませんが、家庭用の洗濯機で問題なく洗えるので利便性も高いです。
マットレスをカバーしつつ寝心地も改善してくれる敷きパッドは、万能のアイテムだといえます。
ベッドパッド
何かを敷くついでに寝心地も改善させたい場合はベッドパッドが適しています。敷きパッドよりも厚みがあり、寝心地をさらに良くする目的で使われるアイテムです。ただし、敷きパッドのように1点のみで使うのはおすすめしません。厚みがあるぶん、汚したときに洗濯するのが大変なためです。
シーツなどと併用し、汚れを防ぎながら使用すると良いでしょう。
マットレスプロテクター
マットレスプロテクターとは、大切なマットレスが汚れるのを防ぐために使うアイテムです。防水や防カビなどの加工が施されたものが多く、マットレスを包み込むようにして装着します。マットレスの汚れ防止に特化しているため、プロテクターのみだと蒸れて寝心地が良くありません。
敷きパッドなどの汗を吸ってくれるアイテムと併用することをおすすめします。
マットレストッパー
マットレストッパーは、主に睡眠の質を向上させる目的で使うアイテムです。寝心地が悪いと感じたときに補助的に使うものであり、
マットレスを保護する目的では使われません。マットレストッパーはウレタンなどで作られているものが多いため、直接寝るのではなく、
シーツなどを上に敷くようにしてください。
マットレスの上に布団を敷くべきでない理由
シーツや敷きパッドの代わりに、「布団を敷けばいいのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかし、マットレスの上に布団は敷くべきではありません。まず、
マットレスは直接寝ることを前提として作られています。上に布団を敷くとマットレス本来の機能が損なわれ、寝心地が悪くなる可能性があるでしょう。また、布団を敷くことでマットレスとの間に湿気がたまり、
カビの原因となる恐れもあります。
マットレスに不満があるときの対処法
ここでは、マットレスに「柔らかすぎる」「硬すぎる」といった不満があるときの対処法を紹介します。
柔らかすぎる場合
マットレスが柔らかすぎると感じるときは、体が沈みやすい箇所にタオルを敷いてみてください。沈み込みが解消されて寝返りが打ちやすくなり、睡眠中の姿勢も改善されるはずです。
硬すぎる場合
マットレスが硬すぎると感じるときは、膝を立てて仰向けに寝る方法を試してみてください。膝を立てることでマットレスに当たる背中がまっすぐに伸び、腰への圧迫感が抑えられるでしょう。ただし、膝を立てる方法はあくまでも応急処置です。長期的には、
マットレストッパーを使う、マットレスを変えるなどの根本的な対策が必要となります。
まとめ
マットレスに何も敷かない状態で寝るのは、寝心地が悪いうえに不衛生なのでおすすめしません。敷きパッドやシーツ、ベッドパッドなどのアイテムを活用し、マットレスを寝汗などの汚れから守りましょう。また、寝心地が悪いと感じるときは上質なマットレスを試してみることをおすすめします。
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