日焼けした肌は健康的ですが、肌の奥深くにはダメージが蓄積されてしまいます。
肌トラブルを予防するためには、日頃の念入りな紫外線対策が必要!
紫外線対策のアイテムといえば「日焼け止め」ですが、日焼け止めは何度も塗り直す必要があり、べたつきが気になって少し面倒に感じませんか
そこで今回は手軽にできる「衣類を使った紫外線対策」をご紹介いたします。
紫外線から肌を守ろう
紫外線の多い季節になると日焼け止めで対策をする方も多いですが、実は一年をとおして紫外線を浴び続けているのです。
紫外線が増えるのはいつ?
環境省の調べ(2015年3月発表)によると、紫外線のピークは6月から8月にかけてです。雨や曇りの日が多い6月でも真夏と変わらない量の紫外線が降り注いでいます。
日中で紫外線量が多くなる時間帯は、午前10時から午後2時にかけてです。午後12時になると紫外線量はピークを迎えます。
地域でいうと北よりも南のほうが多く、北海道よりも沖縄を比べると約2倍も差が出ることが分かっています。
紫外線がもたらす肌へのダメージ
紫外線対策をとらない場合、どのような影響があるのかご紹介いたします。
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- 「紫外線による主な肌へのダメージ」① 肌の炎症
② シミの原因となるメラニンの生成
③ ターンオーバーの低下
- 「紫外線による主な肌へのダメージ」① 肌の炎症
紫外線には肌内部にダメージを与える「A波(UV-A)」と肌表面にダメージを与える「B波(UV-B)」の2種類があります。
A波(UV-A)は肌内部にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因をつくります。
B波(UV-B)は肌表面の細胞を破壊し、炎症(日焼け)をおこしてシミの原因となるメラニンを生成します。
強い紫外線を長い間浴び続けると、肌のターンオーバー機能が低下し、シミ、シワ、たるみが定着してしまうのです。
注意すべきは「うっかり紫外線」
どれだけ注意していても防ぎきれない「うっかり紫外線」があるのをご存知でしょうか。
「うっかり紫外線」とはアスファルトや水面の照り返し、窓ガラスなどを通じて浴びる紫外線のことで、日陰や室内にいても浴びてしまいます。
「きちんと紫外線対策をしているのにシミができた」という方はうっかり紫外線を浴び続けてしまった結果かもしれません。
顔だけじゃない!身体にも紫外線対策を
ところで皆さん、顔の紫外線対策だけで、身体の紫外線対策を怠っている方はいらっしゃいませんか?
前述の通り「うっかり紫外線」がありますので、室内にいても日中の紫外線の影響を完全に防ぐことは難しいようです。
顔だけでなく、もちろん身体にも紫外線の影響は現れます。身体にもシミ、シワ、たるみができてしまうのは避けたいですよね。
とはいえ、家の中でも服を着ますよね?服を着ることによって皮膚が覆われるので紫外線が直接肌に当たることは予防できます。
ただ気になるのはその精度の違いです。
次は「着用アイテムによって紫外線効果はどれくらい異なるのか?」について解説いたします。
生地厚さや編み目の大きさの違いによる紫外線カット率の違い
色が同じ黒い色のアイテムを使って、生地の厚みや編み目の大きさで紫外線カット効果に違いがあるのかについて調べてみました。
メディキュアニュース 2019.vol5より「身近なアイテムの紫外線遮蔽(しゃへい)率」
紫外線カット率は、数値が高いほうが紫外線カットの効果が高いということになります。
アームカバーは編み目が詰まっている分、紫外線カット効果が高いですし、ストッキングをはくだけでも紫外線カット効果は期待できるのですね。
生地の厚みや編み目の大きさによって紫外線カット率が異なることが分かりました。
カラーの違いによる紫外線カット率の違い
『黒だけ』が紫外線を通しにくい?
一般的に「『黒』は紫外線を通しにくい、『白』は紫外線を通しやすい」といわれています。同じ糸・厚さ・加工の生地で「黒」と「白」の色の違いだけだと、紫外線カット率が高いのは「黒」です。
「白は紫外線を通しやすい」と思われがちですが、本当のところはどうなのでしょうか?
続いて白の紫外線カット率について確認してみましょう。
白は白でもいろいろな「白」がありますよね。同じ白でも「ホワイト」と「オフホワイト」ではどちらの紫外線カット効果が高いでしょうか?
メディキュアニュース 2019.vol5より「カラーの違いと紫外線遮蔽(しゃへい)率」
同じ素材、同じ加工の生地で紫外線カット率を調べてみました。数値が高いほうが紫外線カットの効果が高いということです。
数値は「ホワイト」のほうが高くなっています。
このことから「ホワイト」は「オフホワイト」よりも紫外線を通しにくいといえます。
ほぼ「黒」に匹敵する紫外線予防効果ですね。
グンゼの肌着で「ホワイト」と表記されているものには蛍光剤が使われています。(ブラックライトのもとで青白く光る原因となっているものです。)
蛍光剤が紫外線を吸収する役目をしているのです。
蛍光剤といっても使用上、安全性が確認されたものを使用しており、体に害のあるものは使用しておりませんので、ご安心ください。
※グンゼはすべての商品において、人体に害のある染料、加工剤を使用していません。
紫外線予防グッズ
日常の紫外線予防が期待できるグッズをいくつかご紹介いたします。
① 日焼け止めクリーム、スプレー
生活紫外線ならSPF20PA++、外出用ならSPF30~40PA+++がおすすめです。
塗りにくい部位はスプレータイプを使うなど、シーンによって使い分けましょう。
② 帽子
紫外線は上から降り注いでいますので、髪の毛や頭皮もダメージを受けてしまいます。紫外線防止加工が施された帽子や、つばの広い帽子なら高い効果が期待できます。
③ サングラス
購入前に紫外線カット機能がついたサングラスか確認しましょう。レンズの色が濃いものは瞳孔が開き紫外線を取り込みやすくなってしまいますので、薄い色のものがいいでしょう。紫外線カット加工の施されているレンズであればクリアレンズでも問題ありません。
④ アームカバー
先述でも紹介した紫外線カット率99.9%のアームカバーです。切りっぱなしなので皮膚への摩擦刺激が少ない他、どこで切ってもほつれないので、指を通す穴を開けたり、長さを変えたりとアレンジも可能です。
⑤ ネックカバー
紫外線カット率99.9%のアームカバーと同じ生地を使用したネックカバーです。首回りに優しくフィットし、首~鎖骨の気になる紫外線をしっかり予防。薄手なので、この上にアウターを着ても着ぶくれしにくいです。
⑥ 着るインナー
その名のとおり、紫外線カット加工がしてある「着る日焼け止め」インナー。家の中では日焼け止めや、帽子を使用することは少ないと思いますので、アウターの下にインナーを着ることでうっかり紫外線を浴びてしまうことを予防できます。
紫外線予防は、皮膚を覆っているだけで効果があります。
袖のあるトップスや、丈の長いボトムスで皮膚を覆うのはおすすめの紫外線予防といえます。
より確実に紫外線予防をするなら、紫外線カットの加工をしてあるインナーやストッキングもあるので、試してみてくださいね。
うっかり日焼けをしてしまったときの肌着の選び方
日焼けをして肌がヒリヒリ痛い!
そんなときには肌への刺激を軽減するために、摩擦を抑えるような肌着を着用しましょう。
日焼け後のインナー選びのポイント
①伸縮性があり体にフィットする肌着
大きめの肌着は、生地が擦れて肌の痛みを感じることもあります。
伸縮性があり体にフィットする肌着なら、生地の擦れによる痛みを軽減してくれます。
②刺激の少ない肌着
縫い目や洗濯タグ、ブランドタグがチクチクの原因になることもあります。 切りっぱなしや、縫い目がない肌着、洗濯タグ・ブランドタグがプリントされたフラットな肌着がおすすめです。
KIREILABOのFitte完全無縫製シリーズなら「縫い目がない・タグがプリント・伸縮性がよい」の3拍子揃っているので、日焼け後の肌にもストレスフリーで着用できます。
まとめ
紫外線・日焼けに対するセルフケアのひとつとして、直接肌に触れる肌着選びを工夫し、肌への負担を軽減しましょう。